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「SHO-BIならでは」のものづくりを支える独自の事業基盤構築に注力してまいります。

コスメコンタクト®※1事業への参入を契機に、「SHO-BIならでは」のものづくりに対する国内市場での認知が高まりつつあります。
新たな仕組みに基づく雑貨ビジネス、リピート性のある商材による市場開拓など、新市場創出にチャレンジし続けるSHO-BIの現状について、代表取締役社長の寺田正秀に聞きました。

当期(2016年9月期)の業績レビューをお願いします。

当期は、売上高が想定以上に伸長しました。注力しているコスメコンタクト®事業が国内外で拡大したことに加え、前期に引き続き、バッグやポーチなどのキャラクター関連を中心としたOEM※2・別注※3商品が、専門店業態向けを中心に好調に推移しました。

コスメコンタクト®を通じ、「SHO-BIならでは」のものづくりを知っていただけるようになったことから、SHO-BIがメーカーとして受注する別注事業が引き続き拡大しています。

当期は特販部を新設し、OEM・別注事業のさらなる強化を図った結果、大手専門店からのプライベート・ブランド(PB)案件やテーマパーク業態からの案件が拡大しています。

一方で、業態ごとの好不調や顧客動向に格差が広がった1年でもあり、特に、総合スーパー業態のファンシーグッズ売り場で厳しい状況が続きました。とはいえ、入園・入学商材やお菓子ギフトといった魅力的な商材があることから、「SHO-BIらしさ」を表現できる商材については、業態を超えた売り場開拓を行い、商材と売り場のより良いマッチングにチャレンジしています。

以上のような取り組みの結果、当期の連結売上高は、前期比9.4%増の177億71百万円となりました。増収効果のほか、販売管理費のコントロールにより、営業利益は同80.9%増の4億64百万円となりましたが、為替差損の発生などにより、経常利益は同17.0%減の3億26百万円となりました。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、不動産売却益の計上により、同52.5%増の1億81百万円となりました。

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SHO-BIのものづくり体制強化の進捗について教えてください。

ここ数年推進してきた調達構造の改革が、ようやく数字に表れるようになってきました。当期の社内レートは125円/USドルという想定で、実際120円を超える円安が進行したのち、現在一気に円高傾向になっています。

このような環境下、重点8品目に関して、既存工場との条件見直しをはじめ、工場の集約や調達国の変更、また採算性ある商品企画への絞り込みなどを徹底しました。この結果、当期は相対的に低粗利のOEM・別注商品の売上構成比が上がり、売上総利益率は下がっておりますが、来期以降の利益率改善に目途が立ちました。

さらに、当期は、構造改革施策で最も重要と捉えている在庫管理方法の見直しも行いました。これにより、長年続いてきた問屋としての在庫管理から、メーカーとしての在庫管理に大きく舵を切り直しました。

コスメコンタクト®のラインアップ キャラクター商品のラインアップ

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在庫管理方法を抜本的に見直すきっかけとなったのは何ですか?

代表取締役社長 寺田 正秀

第1四半期末(12月末)の在庫水準です。当期は、同四半期(10〜12月)の売上高、売上総利益がともに過去最高水準を達成し、非常に好調な滑り出しとなりました。その推進力は自社企画商品、すなわちSHO-BIのものづくり商品でした。

これまでの問屋としての調達は、メーカーに依存しており、当社のリスクは限定的でした。一方で、ここ数年にわたるものづくり強化の結果、自社リスクによる企画商品の売上構成比が約7割まで上昇してきました。

自社企画商品比率と在庫回転日数の推移

このような構造的変化にもかかわらず、問屋的な発想でものづくりを進めてきたことで、当第1四半期末、当社の販売能力を超える商品をつくってしまっていたのです。そして、販売が想定以上に伸長したにもかかわらず、在庫もまた増加するという奇妙な現象が生じていました。

OEM・別注商品を除く自社企画商品の場合、売れ残ると、廃棄または値下げ販売をして処理することになります。その処理損は、期末の大きな財務リスクです。このため、在庫管理手法を抜本的に見直し、在庫回転日数や使用期限を考慮した管理方法に変更しました。

過去約70年間、問屋として生きてきたSHO-BIが、ものづくりのSHO-BIとして発想を転換できたという意味で、この在庫管理改革は非常に大きな一歩であると考えています。

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「SHO-BIならでは」のものづくりの今後の方向性について教えてください。

「SHO-BIならでは」のものづくりの特徴は、小ロット、短期デリバリー、デザイン性を網羅している点にあります。また、ライセンスを用いた幅広いキャラクター商品の企画も強みになっています。このような取り組みができている企業が他に存在しないため、強みを生かした別注事業などが大きく伸びているのだと思います。

こういったノウハウについては、大手衣料品チェーンのお客様に学ぶところが非常に大きかったと言えます。完全売り切り、在庫リスクゼロのビジネスモデルをもとに、利益を消費者に還元しているのですが、"雑貨は利益率は高いものの回転しない商材"とされてきた常識を覆しました。良い仕組みがあるからこそ、安くて良い商品を提供できるのだと痛感しています。

当社には、100円均一ショップ業態向けに、大量生産、安価な商材の安定供給といったノウハウもあります。今後は、このような多様なノウハウを仕組み化することで、「SHO-BIならでは」のものづくりを一層強化していきたいと考えています。

さらにそういったものづくり力を国内のみならず、アジアを中心とした海外市場にも展開し、各市場・各売り場ニーズに合った事業を創り出したいと考えています。

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来期(2017年9月期)の業績予想の概要について教えてください。

日本のマクロ環境は、政府による景気刺激策は継続するものの、個人消費の回復には不透明感が強い状態が続くと想定されます。また、当社グループの主要取引先である小売業界でも厳しい競争が予想されます。

連結業績予想

このような想定のもと、当社グループでは、市場拡大が続くコスメコンタクト®の販売拡大に引き続き注力するほか、取引先からのニーズの高いOEM・別注商品の拡販に積極的に取り組む方針です。一方で、当社ではよりメーカー機能強化を進める中で、今まで卸として取り扱いをしていた商品を自社企画商品へ切り替えることを計画しております。

これらの結果、来期連結業績につきましては、売上高178億円(前期比0. 2%増)、営業利益5億20百万円(同12. 0%増)、経常利益5億円(同53.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2億40百万円(同31.9%増)を見込んでおります。

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最後に、株主・投資家の皆様にメッセージをお願いします。

代表取締役社長 寺田 正秀

当社は過去数年にわたり、「SHO-BIならでは」のものづくりを追求してまいりました。この間、為替変動など外部環境の大きな変化もあり、対応に苦労しましたが、一方で、SHO-BIの強み、そしてそれらをもって今すべきことがより明確になりました。

強みの整理や取り組みの絞り込みを通じ、SHO-BIグループはさらなる変化に向けたチャレンジの局面に入ったと、私自身、SHO-BIグループのこれからを非常に楽しみに思っております。

株主の皆様におかれましては、「SHO-BIならでは」のものづくりをさらに進化させ、新たな市場・売り場の創出に取り組む当社グループを引き続きご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

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※1 コスメコンタクト®とは、瞳を大きく魅力的に見せる、マスカラやアイライナーのようなメイク発想のコンタクトレンズです。

※2 OEMとは、販売ニーズを反映した仕様に基づいて企画し、販売先の商標により販売される商品です。

※3 別注とは、特定の取引先の専売商品として当社の企画、ブランドで生産する商品を指します。

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